AKILA's えgo

音楽、ドラム・・・のんべんだらりと気になった事上げとります。

思ってもみない方向へ

4ヶ月以上前からスネアのヘッド交換しようと思い、ようやっと実行するに至った。

実際、ヘッドは早い段階で入手していたんだが、試す機会に全然恵まれなかった。
一番の原因は実は天気だったりして、今日こそはという時になっていきなり天候崩れやがって(苦笑)。お陰で持ち運ぶ気を失わせ、テメェで立てた予定がことごとく空振ってしまっていた。

まァそんな恨み節なんてどうでもいい。
ヘッド交換する対象スネアはコイツ。

TAMAのLST146H。
写真は既にヘッド交換となっているものだが、以前に装着していたのは打面がEVANSのSuper Tough DRYで、裏はTAMA純正スネアサイド。スナッピーはCANOPUSのVintage Snare Wire42本ドライタイプ。

入手時の、いわばデフォルト仕様での鳴りって、チューニングをハイピッチにすればするほど中音域を持ち上げる形になり、意外と突き抜けるよりも詰まった感じの聴こえ方をしていた。
ただ、速いパッセージのドラミングになると、その中音域での詰まり具合が効果を発揮し、通常なら音が細くなりなそうなところが全然落ちた感じがないという、叩き手側からするとワクワクする鳴りが浮かび上がる。

この辺り、このLST146HのスネアがというよりもTAMAのスネア全般に言える事で、メーカーとしてのスネアの特性がそこにあると言える。
勿論、各シリーズのそれぞれのシェル素材によって浮かび上がる響きは変わるんだが、大枠でそんな感じなんだよね。

上述したヘッドやスナッピーに変更した時も、高域の抜け方は若干上がった気はしたが、大枠での主張どころはそこまで変化してなかったかなと。
ま、それらを装着した理由も、それぞれに元々装着していたスネアに色々とあった為取り外したものの、何となく勿体ないなと思ってこのスネアに試しに装着してみたんだよね。
このスネアは今年入手した、自分にとっては新しいスネアなので、使用する方面は限られているが、スネアとしてはまだ遊ぼうと思っている為、主にヘッドを交換して鳴りの変化がどう出るか試してみたいってのがある。

そんで選んだのがこのヘッド。

ASPR(アサプラ)のS2-HCと、HC-075S。

ASPRは日本製のヘッドメーカーで、ASPRというオリジナルブランドとして販売するようになったのは2010年からなのだが、OEMを手掛けたりとヘッド生産自体は1963年からと実は長い歴史がある(因みにメーカー名は朝日プラスチック株式会社が由来と思える)。

いかにも日本製と思える、繊細なタッチを柔らかく響かせてくれる点が特徴の一つと言えるヘッドであり、オレの知り合いのドラマーでもASPRを愛用している人間はそれなりに居たりする。

オレはこの20年以上EVANSを愛用してきて、今でも所持しているスネアの殆どはEVANSヘッドを装着している。

ただまァ、信頼のおけるヘッドは間違いないんだが、今回の様にスネアの鳴りで遊びたいと思うと、EVANSは些か食傷気味であったりはするんだよね。
REMOを悪く言うつもりは毛頭ないが、超メジャーで誰もが通っているメーカーを使おうとは今更思わないし(というか、REMOを一通り試してきた経緯あってEVANSユーザーになったんで)、AQUARIANもオレにとっては何か違うと感じてしまった。

じゃあ、今探ってみようかと思わせるのは、もうASPRくらいなものでね。

ASPRは先述した様に、繊細なタッチをやわらかく響かせるという点が特徴の一つとなるので、オーケストラなどビッグバンド系に要求される鳴りとしても充分に応えてくれる。
なので、そこの特性が強調されているが故に、大陸側で生み出されたヘッドと比べるとガッツリ感がイマイチ、などと訝しむ向きも居たりする。

ただ、ASPRのそんなイメージを覆すシリーズが一つ存在するんだよね。
SLシリーズはオレもASPRで好んで使用しているヘッドで、尋常じゃない強度による素材から引き出せる鳴りは、一連のメーカーでは味わえない強烈な一撃を響かせること請け合い。
マーチングドラムで使用されるヘッド並みの強烈な硬度を持つヘッドとしては、ASPRのSLとEVANSのHybridくらいしか、今のところオレは知らない。
好き嫌いは分かれるだろうが、強烈な鳴りが出せるという事実には、試してみた人は皆驚くんじゃなかろうかね。

と、
話が逸れてしまったが、今回装着したヘッド、打面側がS2-HCで、裏側がHC-075Sとなる。

S2シリーズは、ASPRの2PLY仕様ヘッドとなり、その中でLight、Medium、Heavyと3種類の厚さが存在する。
オレが選んだのはHeavyモデルで、簡単に言ってしまえば、低域を含んだ太い音を提供してくれる高耐久ヘッドとなる。
S-075SはLCシリーズに属するスネアサイド。メーカーにはSTシリーズというスタンダードシリーズが存在しているが、LCシリーズに関してが、実際ASPRとしての特性を最も発揮しているシリーズに位置しているんじゃないかとオレは思っていて、繊細で太い響きを引き出すヘッド。

そんな特性を持ったヘッドに加え、スナッピーは今回これを。

PURESOUNDのE-1412。
20本仕様の規格で真ん中のワイアーが無いモデルで、周囲のタイコ類の音に干渉されずスネアの鳴りがくっきり浮かびあがる、所謂ドライサウンドへと貢献するスナッピー。
現在使用する機会の多いスネアの殆どが、このモデルを採用しているくらい、テメェにとって信頼度の高いスナッピーである。

まァ以上の変更をして、いつも通りチューニングのテンションは出来る限り打面側はハイピッチ(裏側もそれなりにハイピッチ)にしていざ叩いてみると、これが思ってもみない鳴りへ。

金属残響を含んだ、ものスゲーカンカンした、いかにも金属スネアですっていうサウンドに。
ティールなのにブラスみたいな高域が利いた感じで、個人的な感触としては1990年代のオルタナティヴ/ラウドロック系で耳にするような、太い芯は存在するが目立つのは中高域のカンッという響きのスネア、とでも言ったらいいのかな。
尤も、今回試したスタジオの部屋が広い場所ではなかったんで、正直なところ低域がどこまで出ているのかはイマイチ把握できず。
6インチの深胴で低域がなくなるなんてのは余程でない限り有り得ないので、次回はもっと広い部屋で鳴らしてみたいところだ。

オレとしちゃ、今回はスネアとして太い丸みのあるコンッという鳴りを想定して変更したつもりだったんだが、まさか全然違う方向に行くとはね。

でも、この鳴り方は嫌いじゃない。アリだと思う。

だからこそ、もうちょっと然るべき音の広がりを感じ取れる場所で叩いて確認したいところだね。

因みに暦の上では明日MEISTERでライヴがあるが、当然ながら使うつもりはない(笑)。
MEISTERでは使うべきスネアというのをちゃんと決めており、メンバーは何を使おうと了承してくれるだろうが、半ば遊びのものをあのバンドで使うっていうのをオレがしたくない。

回数少ないバンドのライヴを、テメェのお遊び場にするつもりはないよ。

ま、ともあれLST146Hは機会を見て今後も変えていこうとは思う。
暫くは、この仕様だな。