2日前になるが、MEISTERでのライヴをやってきた。
もう最近は年一回で恒例となっている感じの、野外ライヴ。
通例の日程であれば、、ベースが参加できないというのを去年から前もって知らされていたが、今年は連休日に開催するようにズレ込んだので、偶々出演可能となった。
ま、今年MEISTERはバンド結成20年目というにも関わらずライヴ自体はここまで7月のみという状態だったんで、野外ライヴでの面子も何となくいつもの感じで固まってやや倦怠気味にもなってきていたが、それでも参加の声かけてもらえてるのは有難い事だし、数少ない今年のライヴの場面を獲得するという意味でも、こなしてはおきたい(別にライヴの本数を多くこなせりゃ良いってワケでもないが)。
一応名目上では、バンドでは正式な曲として判定されなかった、いわばアウトトラックとなっていた曲を、今のこのバンドで復活/完成させたという事で初披露の場と銘打つ事にしていた。
ギターからこの曲を聴かせてもらった時に、個人的には良い曲だと思ったので今のバンドのレパートリーに加えようと提案したのがきっかけで、曲調としては今回の野外のような開けた場所にはかなりマッチするものでもあったので、今回ベース考案のセットリストを軸に加えて臨んだ次第。
しかし、ホント天気が信用できねェ。
当日の一日前まで晴れ時々雨という予報だったので、「まァ、大丈夫かな」と多少の疑念は抱く程度だったのが、日付変わった途端に予報が曇りのち雨(しかも降水確率そこそこ高い)となって、思わず「はぁ?!」と唸ってしまった(苦笑)。
演奏する場所はもう山の中と言えるので、山の天候は更に予測ができないというか荒れ模様になる可能性が高いので、こりゃあ去年の様になるか、下手すりゃ今度こそ演奏中止になるんじゃないかと気を揉まされた。
実際3バンド目辺りで雲行きがいよいよ怪しくなり、オレらの一つ前のバンドの機材転換時に降り始めた時には、「あーこりゃあダメかもな」と諦めかけたが、5分程度してから雨は止み始め、以降は晴れ間も見え始める程に好転していき、最終的に良い天気でイヴェントは終了できた。
とは言えど、オレらの前のバンドの演奏時は予断が許されない状況だったので、彼らの時は機材やモニターにカバーがかけられた状態だったし、オレもドラムキットの上にテントを張った状態で演奏と相成った。
その点は残念だった。
今回、折角日の目を見る事になった曲を披露する機会を得たライヴだっただけに、録画機器も持って来ていたんだが、今回の様な不安定な天候ではいきなりの雨で機材がやられる可能性があったので、ソレは避けたかった為断念した。
ま、オレ個人の演奏はとても納得のいくものになっていない感触だったので、正直録っておかなくても良かったかとは思ったが(笑)。
そんな中で、少量ではあるが写真を撮ってくれた方が提供してくれたので、こちらでも僅かながら上げておく。





最後のは集合写真だが、こんな感じで演奏した形跡を残して提供いただけたのは有難い。
大抵、そーいう撮影係とかを呼んだりする事はないからな。
それはこのバンドのメンバーがそうだし、オレ個人としても滅多に呼んだりするつもりはない。
オレらみたいなオリジナル曲を演奏して活動しているバンドって、セットリストの変化が少なかったりするし、呼ぶ以上は撮影してくれる人も客の一人として楽しんでもらいながらってのが前提となる。
妙に考え過ぎなのかもしれないが、客を呼ぶ以上はそこを当然踏まえながら不特定の他者も相手して納得させるくらいのライヴを提供するのが、ステージに立って演奏する者としての最低限の心構えだというのが持論。
そーいうので人を引き付けて巻き込むという現象を作ってきたのが、所謂メジャープロの演奏者たちなのだと言ってしまえば、判りやすいだろう。
ま、オレらの様な年齢となると、一般大衆ウケを狙った音楽をというより、自分が影響を受けた音楽を基に、ここまで形成した自分達の音を出して各人の持つグルーヴを折り合わせてバンドという単一性グルーヴへと昇華させる事が大事となる。
つまり、それぞれが自分らしい音を出して自分達ならではの音楽を演奏するって事。
名前を認知させて存在を大きく見せていくってのは確かに魅力で、できるならばそうしたいってのが正直なところ。
でも、それによって自分が一番好きに表現したい演奏から遠ざけてしまうのは間違い。
本気でビジネスとしてその道へ進みたいなら話は別だが。
寧ろ、アマチュア領域ながらキャリアを積んできた面子となっているからこそ、自分達が出したい音でバンド演奏する事の面白さを噛みしめる事が出来る。
この野外イヴェント終了後に、今回のメインであるメンバーだけでの焼肉打ち上げ(笑)の席でも、久々に色々と話し合ったが、まァ結局のところ今のまま活動していけば良いという話に終始した。
人前に立ってその中の不特定の人間たちを引き込むというのはバンドマンとしての目的の一つではあるが、何よりもバンドメンバーが自分達でその音楽を演奏する事を楽しんでいなけりゃ意味が無い。
自分達を本当に高めようとするのなら、コピーバンドではなく、オリジナルバンドである必要がある。
そこは演奏技術がとか、そーいうものでは絶対にないからな。
コピーしている時の演奏の方がオリジナルより良いなんて思われるのは、屈辱だろうよ。
だからこそ、オリジナルでやるならコピバンでやっているもの以上のものを生み出してやろう、という気概の下での結託力が必要。
ボチボチ、この野外イヴェントの有り方に関して物言いしたい部分が出てきたってのも打ち上げの際に浮上してきたが、まァ言ってもMEISTERは呼んでもらえるなら出ますよ、というスタンスでやっているんで、そこは運営側の人間達が、そろそろ外部から出ている空気を察知すべき事。
そこを踏まえた上で個人的に思う所があったんでダラダラと書いちまったが、ともかくオレ個人としては今以上にテメェで考えるドラミングのレヴェルを押し上げれる様に努めていければとは思っている。
そこはもうMEISTERとしてという以前に、自分自身がメタルドラマーであると自負できる域に達したいという考え。
そーいうオレがバンドの一角に居るからこそのMEISTERの音楽である、と言えるようにね。
2025.11.2 四王寺ROCK FESTIVAL 2025
~MEISTER Set List~
1.SURVIVE
2.PRIVATE RIDER
3.RUNNING WITH MADNESS
4.SOUL TAKER
5.ESCAPE
6.PRIDE